周回遅れでIT業界デビューしたプロジェクトマネージャーのブログ

就職氷河期にモロにぶち当たり、人生で混迷を極めた末にIT業界に安寧を見出そうとしているアラフォーの活動日記です。

ITにマーケに対人関係。冬休みの間に読んだ本、6冊の感想

こんにちは。長かった冬休みも今日でおしまいです。
時間が多少取れたので溜まっている本を、この休みの間に消化することにしました。

冬休みに読んだ本

  • インフラエンジニアの教科書
  • インフラエンジニアの教科書2
  • 図解 モチベーション大百科
  • 統計学が最強の学問である
  • データ・ドリブン・マーケティング
  • かわいくおごられて気持ちよくおごる方法

インフラエンジニアの教科書

インフラエンジニアの教科書2

インフラエンジニアの教科書

インフラエンジニアの教科書

インフラエンジニアの教科書2 スキルアップに効く技術と知識

インフラエンジニアの教科書2 スキルアップに効く技術と知識

インフラエンジニアの世界って保守が大変で24時間対応をしている、くらいで正直全然イメージがわかなかったんですけれど、ざっと目を通すことで全体像をつかむことができました。あとは実務の中で関連した部分を読み返して、知識を定着させていく使い方をしようと思います。

ちなみに、1(番号がついていないですけれど便宜上1として)と2では当然ながら扱う内容が違います。1ではサーバやネットワークやストレージなど、ハード寄りの内容を、2ではデータベースやセキュリティなどソフトウェア寄りの内容と認識しているのですが、1と2はお互い補完しあう関係にあるような内容なのでワンセットで読んじゃった方がいいと思います。

図解 モチベーション大百科

図解 モチベーション大百科

図解 モチベーション大百科

どういう仕組みや心の動きで、人がヤル気になるのかをアカデミックな心理・行動実験から読み解いた一冊。心理・行動実験それぞれでいくつかのテストケースを用意して、それぞれどんな結果になったかを図表で比較してくれているので、とても読みやすいです。仕事ではもちろん、子育てにも使えそうなのがいいです。

私にとっては、「叱るときは相手の行動を対象にする、褒めるときは相手の人柄やセンスなどその人自身を対象にする」など、「褒めポイント」がかなり目から鱗でした。

統計学が最強の学問である

統計学が最強の学問である

統計学が最強の学問である

統計学の全体像についてざっくりと説明してくれている本なのですが、内容がいままさに勉強している機械学習やデータサイエンスと被るところがあって、統計学の重要性をますます感じました。回帰分析、ベイズ、サポートベクターマシーン、といったおなじみの用語が出てきてかなりビックリ。

ここで出てきた用語の意味を押さえておくだけでも、かなり理解が深まるんではないでしょうか。おすすめ。

データ・ドリブン・マーケティング

データ・ドリブン・マーケティング―――最低限知っておくべき15の指標

データ・ドリブン・マーケティング―――最低限知っておくべき15の指標

こちらも統計を活用する内容なのですが、マーケティング担当者の立場からどのように統計を活用するべきか、社内でプレゼンは、どうやってプロジェクトを推進するか、などについて詳しく書かれています。社内政治といった泥臭い内容にも言及しているので、上司や社内を説得するのに苦労されている方にもいいかも。

中でも「新しい試みは、まずは小さく始める」という言葉が刺さりました。普段の業務以外にも、研究開発やこうした新しい試みに時間を割く必要性を強く感じました。

また、ITを仕事とする私にとっても、マーケティングの視点でITをどう取り入れていくかについて考える必要があるし、どのように協業して導入して推進していくかは頭に描いておいた方がいいので、この本で読んだ手法は必ず役に立つはず。むしろIT担当者であるからこそ、会社のサービスや内容や問題点についてよくよく把握しておく必要すら、この本を読んでから感じました。個人的に今回のベスト1。

かわいくおごられて気持ちよくおごる方法

コミュニケーションに関するお話。どのように相手をおもてなしして喜んでもらうか、という視点でこの本を読むならば、独身だろうと妻子持ちだろうと関係はないと思われます。

特にIT業界のような意外と人のつながりで出来ている業界だと、こうしたスキルって持っている人が少ないのでかなり重宝されるし自分の助けにもなるような気がします。むしろ勧めたい。

おわりに

ITの仕事って勉強すればするほど、技術力だけでなく経営的な視点やマーケティング的な視点やヒューマンスキルなどの幅広い能力が必要だと、つくづく感じさせられます。
もちろん業務を遂行するための基本的な技術力があることが前提ではあるのですけれども、技術力があるだけでは稼げる人にはなれない。だから、食わず嫌いしないで幅広く身につけていくことが大事なのではないか、その中で私がこれまでに培ってきた異業種の経験が役に立つのでは、と前向きに考えることができました。

身体もゆっくり休められて家族とものんびり過ごせたので、有意義な冬休みになりました。明日からまたがんばろう!